太極拳と伝統武術 (動画)

太極拳・伝統武術

太極颯柳会で練習している太極拳と伝統武術の紹介です。

二十四式太極拳(簡化太極拳)

世界中でいちばん広く愛好されている太極拳です。ゆったりした動きが特徴で、
伝統太極拳の楊式太極拳をベースとして、普及と健康増進を目的として編纂された太極拳です。
ゆったりとした動作である一方、太極拳が根本とする原則に沿って套路を練習することで
日頃の感覚では気がつかなかったそれまでの力みや固さを放鬆（リラックス）によってそれまでの
生活でかかっていた身体への負荷を軽減し、充実した動作感覚を取り戻します。
太極颯柳会では太極剣(三十二式)、総合太極拳も練習しています。

二十四式太極拳

形意拳

中国武術の四大名拳（太極拳、形意拳、八卦掌、少林拳）の一つ。
三体式の構えや基本形の五行拳は見た目のシンプルさ以上に多くの要訣があり、
中国武術の中でも体得することが特に難しいといわれる武術です。河北派、山西派、河南派が
伝えられていますが、太極颯柳会では山西派形意拳を中心に練習しております。

五行拳（劈拳・鑚拳・崩拳・砲拳・横拳）、十二形拳（竜・虎・猴・馬・黽・鶏・鷂・燕・蛇・駘・鷹・熊）
をベースとし、これらを連続して行う套路（連環拳・八式拳・雑式捶など）や
対練（五花砲対練・五行生克拳・安身砲対練）、剣、刀、棍、槍などの各種武器法が存在します。

形意拳各種套路

心意六合拳

形意拳の原型とも呼ばれる、より近接した技撃を中心とする武術です。豪快な動作風格と攻撃力を有し、
拳だけでなく頭、肩、肘、腰、膝、足を用い、雷声という掛け声をもって相手を倒すことを目的とします。
回族の間で主に伝承され、二十世紀から上海で広く名を知られるようになりました。
棍、二節棍（大型のヌンチャク）などの武器法が存在します。

心意六合拳総合套路

八卦掌

八卦掌は中国武術の中では歴史の新しい武術です。拳を握らず開掌を用い、
掌での打撃、掌背での打ち、指尖で点穴を突く等、他流派と異なる特徴を持っています。
円周をまわる走圏という特徴的な歩法と、基本の八つの套路で軽妙な動作と、
一見踊りのように見える動作の中に勁力を養います。形意拳習得の補助として学ばれる面もあります。
大刀や剣などの武器術がありますが、太極颯柳会では八卦子母鴛鴦鉞を練習しています。

孫臏拳

山東省四大名拳（査拳、螳螂拳、文聖拳、孫臏拳）として伝わりますが、この四拳種の中でも
学習者の少ない希少拳種です。孫臏歩など、査拳や長拳が基礎とする歩型とは大きく異なるセオリーの歩形、
拳から中指を突き出した象鼻拳という拳の形を持っています。
また、進んでも退がっても常に攻撃の形を取ることが特徴の武術です。
合計三百六十五手を分解した套路、大架/中架/小架/四套/五套が存在します。